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★ 吉田裕行の天体写真館 ★



北アメリカ・ペリカン星雲





すばる(プレヤデス星団)

星雲・星団・銀河・彗星など私の撮影した星々の姿を紹介しています! オリオン大星雲・アンドロメダ大星雲・バラ星雲・馬頭星雲・すばる・彗星など  宇宙の神秘的な美しさを楽しんでください。   上のメニューからどうぞ! Win・IE6で動作確認。画面サイズ:1024×768 このページは、Java Appletを使用しています。



アンドロメダ大星雲





オリオン大星雲

Copyright (C) 2008 Hiroyuki Yoshida All rights reserved


                             ☆ 星雲・星団・銀河

              光害のない空気の澄み切った場所で星空を眺めて見ましょう。
              所々に雲のようにぼんやりとした塊のような天体を見る事ができます。
              それらを望遠鏡や双眼鏡で見ると、オリオン大星雲(M42)、干潟星雲(M8)
              のような散光星雲や、アンドロメダ大星雲(M31)のような銀河系の外にある
              遠い銀河などをたくさん見る事ができます。
              また、すばる(M45)やプレセペ星団、二重星団(h・χ)のように
              たくさんの星が集まった星団なども見ることができます。

              それらの天体も見え方や構造によって次のように分類されています。

             ★散光星雲  ★暗黒星雲  ★惑星状星雲  ★散開星団  ★球状星団  ★銀河


          ★散光星雲
            散光星雲は、チリやガスの塊が近くの恒星に照らされて光る天体の総称で、
            不規則な形をしたガス状の星雲です。
            散光星雲は、さらにHU領域・反射星雲・超新星残骸の3つに分類されます。

                HU領域 ・・・若い星の近くのガスの塊などが強い紫外線を星から受けて電離し、
                       加熱され発光している星雲(天体)です。
                       照らし出している星の温度は、2万度以上です。
                       ※有名なHU領域は
                        一角獣座の「バラ星雲」
                        ペルセウス座の「カルフォルニア星雲」
                        白鳥座の「北アメリカ星雲」
                        オリオン座の「バーナードループ」など

                反射星雲 ・・・星がチリやガスの塊の手前側にある場合に、その星に照らし出されて
                       光って見える星雲(天体)です。
                       照らし出している星の温度は、2万度以下です。
                       ※有名な反射星雲は、
                        おうし座「すばる」のメローペ付近の星雲
                        オリオン座 「M78」
                        はくちょう座「まゆ星雲」など

               超新星残骸・・・質量が太陽の7倍以上ある恒星が一生を終える時に超新星爆発
                       とよばれる大爆発を起こし、星の表層のガスが吹き飛ばされ
                       星雲として見えるものが超新星残骸や超新星レムナントと呼ばれています。
                       ※有名な超新星残骸は、
                        おうし座 「かに星雲」M1
                        はくちょう座「網状星雲 」など

          ★暗黒星雲
            暗黒星雲は、星間を漂う低温のガスやチリの塊が手前に明るい星がないとき
            光を放たず、地球から見るとそこだけ星がほとんど無いように見え星からの
            光を遮るシルエットとして、その存在を確認できます。
            これを暗黒星雲と呼んでいます。
            最も有名なものにオリオン座の「馬頭星雲」があります。

          ★惑星状星雲
            惑星状星雲は、質量が太陽の7倍以下ぐらいの恒星が進化の過程で赤色巨星になり、
            表層のガスを放出して高温高密度の白色矮星となります。
            そのガスが中心星に照らし出された様子が丸く惑星のように見えることから
            惑星状星雲と呼ばれています。
            ※有名な惑星状星雲は、
             こと座の「環状星雲」M 57
             こぎつね座の「亜鈴状星雲」M 27
             おおぐま座の「ふくろう星雲」M 97
             みずがめ座の「らせん星雲」NGC 7293 など

          ★散開星団
            散開星団は数十から数百個くらいの恒星の集団で、球状星団のように高密度ではなく、
            まばらな集まりで、天の川付近に多く見られます。
            ※有名な惑星状星雲は、
             おうし座の「すばる」M45
             ペルセウス座の「二重星団(h・χ)」
             かに座のプレセペ星団など

          ★球状星団
            球状星団は数万から百万個もの恒星が球状に密集している星の集団で、
            銀河系のまわりを取り巻くように多く分布しています。
            球状星団の星々は古いものが多く、早い時期から銀河系の中に
            存在したと考えられています。
            ※有名な球状星団は、
             ケンタウルス座「オメガ星団」
             ヘルクレス座 M13
             りょうけん座 M3
             いて座 M22 など

          ★銀河
            銀河は、数千億個もの恒星や星間物質からなる巨大な天体で、
            我が銀河系も宇宙に無数にある銀河のひとつです。
            数個から50個程の銀河が直径150万光年程度の範囲内に集まったものを銀河群、
            それより多くの銀河が数千万光年ほどの範囲に集まっているのを銀河団という。
            銀河群や銀河団など複数が集まって、さらに大規模な集団を作っているものを超銀河団
            と呼んでいます。
            私たちの銀河系もアンドロメダ銀河やさんかく座のM33などいくつかの銀河が集まり
            銀河群をつくっていて、これを局部銀河群と呼んでいます。
             ◎銀河は型により(ハップル分類)でいくつかに分けられています。
               ☆楕円銀河 ☆矮小楕円銀河 ☆渦巻き銀河 ☆棒渦巻き銀河 ☆不規則銀河

            ※有名な銀河は、
             アンドロメダ座「アンドロメダ銀河」M31
             さんかく座「M33銀河」
             りょうけん座「子持ち銀河」M51
             おとめ座「ソンブレロ銀河」M104など


            これらの星雲・星団の名前は、有名な星雲・星団カタログ「メシエカタログ」や
            「NGCカタログ」「ICカタログ」などで知ることができます。

           ☆メシエカタログ
            フランスの天文学者メシエが、彗星捜索のときに紛らわしい天体を区別
            するため作られたもので、7個の散光星雲、4個の惑星状星雲、27個の散開星団、
            29個の球状星団、35個の系外銀河など計110個(不明のものあり)の
            星雲・星団がリストにあります。
            メシエカタログに記載された天体は、メシエ天体と呼ばれ、
            メシエの頭文字(M)をとってM1(かに星雲)、M8(干潟星雲)、M31(アンドロメダ大銀河)、
            M42(オリオン大星雲)、M45(すばる)のように表記されています。

           ☆NGCカタログ
            天体望遠鏡や写真の技術が発達して暗い星雲星団まで観測できるようになり
            メシエカタログだけでは足りなくなり、ハーシェル親子が観測してまとめた
            GC星表に、ドライヤーが新たなものを追加し、1888年に7840個の
            星雲星団カタログを発表したものです。
            メシエ天体と同様に、NGC224、NGC4565、NGC7000(北アメリカ星雲)のように
            表記されています。
            NGCとは、New General Catalogue of Nebulae and Clusters of Stars」の略です。

           ☆ICカタログ
            ドライヤーによってNGCカタログに含まれていなかった5386個の星雲星団カタログが、
            Index Catalogueとして刊行されメシエ天体やNGC天体同様に略号を付して、
            IC405(まがたま星雲)、IC434(馬頭星雲付近)、IC2177(わし星雲)のように
            表記されています。


                             参考文献: 「星雲星団ガイドマップ」 誠文堂新光社刊
                                     「天文年艦」           同社刊
                                     AstroArts webサイト